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代表キャリアコンサルタント 五十嵐ゆういち からのメッセージ

「経営コンサルティング」と「キャリアコンサルティング」を統合する。

プレイフルキャリア研究所では、社会に対する使命を、こう定めています。
人と組織をWin-Winの関係に導くこと。
例えば、企業組織が対象であれば、会社で働く個人がイキイキと元気になり、会社全体としても発展していく状態にするための支援を担うことです。
では、その使命を現実の成果として具現化するために必要なことはなんでしょうか?
それは、「経営コンサルティング」と「キャリアコンサルティング」の統合です。
ごく一般的には、経営コンサルティングとキャリアコンサルティングは全く別物だと捉えられています。
実際のコンサルティングも、経営コンサルタントは経営の側に立って分析的に組織上の問題解決を行い、キャリアコンサルタントは人の側に立って共感的に個人のキャリア形成支援を行っているのが殆どのようです。
恐らく、それぞれのコンサルタントは、別々の役割だと思っていることでしょう。
しかし、本来はどちらも「企業とそこに所属する人に役立つ」という共通のゴールに辿り着くためのコンサルティングであるはずです。
だからこそ、「人と組織をWin-Winの関係に導くこと」を実現するためには、「経営コンサルティング」と「キャリアコンサルティング」を分離してどちらか一方だけを行うのではなく、その両方を統合的に行わなければならないのです。
しかし、それは現実には難しいことなのかも知れません。
「キャリア」と「経営・マネジメント」の両方の知見・経験と、その二つの領域を俯瞰する高い視座が必要だからです。
私は、そこに自らの存在意義があるという信念を持っています。
「キャリアコンサルタント」を名乗る私は、経営大学院で「経営学修士(MBA)」の学位を取得しました。
グローバル企業グループにおいてマネジャーを務めた経験もあります。
現在は、個人事業主ではありますが、独立した事業者としてマーケティングや財務など全ての経営活動を自分で行っています。
少なくとも、経営者やマネジャーと同じ「組織を経営・マネジメントする」視点で、企業というシステムを俯瞰できると自負しています。
そして、キャリアコンサルタントとしては、個人に寄り添って、人と組織のソフトな側面からアプローチすることができる専門家です。
もちろん、そのような「経営・マネジメント」の知見・経験をも併せ持ったキャリアコンサルタントは私一人ではありませんが、まだかなり少ないのが現状だと思います。
「人と組織をWin-Winの関係に導くこと」は決して簡単なことではありません。
言葉で言うのは簡単ですが、それを具現化するのは難しく、誰にでもできることではないでしょう。
だからこそ、そのことをプレイフルキャリア研究所の使命として掲げているのです。
 

プレイフルキャリア研究所 代表 五十嵐ゆういち

CAREER CONCEPT

新たなキャリア概念の提唱

私たちが提唱する「プレイフルキャリア」とは?

私たちが提唱する「プレイフルキャリア」とは、個人の「市場価値」を高めること、すなわち「キャリアアップ」というような、狭い意味での「キャリア」ではありません。
「プレイフルキャリア」の意味を一言で言えば、こうなります。
「自分の心の底から湧き上がる『ワクワクする気持ち』を基に、仕事・愛・学び・余暇を自分らしく自由にデザインすること」。
(イメージ図を参照してください。)
「プレイフルキャリア」は、元ミネソタ大学名誉教授のサニー・S・ハンセンという、著名なキャリアの理論家が提唱した「統合的ライフプランニング」という理論が基になっています。
まだ、日本ではあまり知られていませんが、これからの時代の流れに合った理論として、多くの専門家の間では支持されています。
令和時代の英訳は、「Beautiful Harmony=美しい調和」です。
その令和時代にふさわしいキャリアとは、「仕事・愛・学び・余暇」を自分らしく自由にデザインして、美しく「調和」した人生を生きること。
私たちは、そう考えています。

Message to society

社会貢献にかける想いと活動

私たちが提唱する「ソーシャル・キャリアコンサルティング」とは?

私たちは、独自に「ソーシャル・キャリアコンサルティング」と名付けた活動を推進しています。
その活動の定義は、次の通りです。
「だれも置き去りにしない共生社会を実現するために、キャリアコンサルティングの知見・手法を活かし、社会的課題の解決に貢献する」
すなわち、「良き人生を生きるための方策」であるキャリアコンサルティングの専門的知見・手法を駆使して、「共に助け合い、分かち合いながら、どんな人でも幸せに生きられる共生社会」を実現しようとする活動です。
国連では、「持続可能な開発目標(SDGs)」の採択時に、「誰一人取り残さない(No onewill be left behind)」という理念を掲げました。
私たちは、その理念の実現のために、キャリアコンサルティングの知見・手法を、ビジネスの領域に留めずに社会貢献に活かす活動を推進しています。


「幸せの連鎖」構想

社会的課題を解決するための構想の一つが、「『幸せの連鎖』構想」です。
「『幸せの連鎖』構想」の定義は以下の通りです。

「子ども貧困・負の連鎖」と密接な相互影響の関係がある「アダルト・チルドレンの世代連鎖」の解消を目指して、貧困なアダルト・チルドレンの健全な成長を支援することにより、機能する幸福な家庭を築き、格差なく豊かさを分かち合える社会を実現する構想。

「アダルト・チルドレン(AC)」とは、心理学の専門用語ですが、私たちは以下のように定義付けています。
子どもの成育に悪影響を与える親のもと「機能不全家族」で育ち、成長してもなお精神的影響を受け続ける人々。
元々は、「アルコール依存症の親がいる家族で育った人」という意味でしたが、もっと広い意味に変わって来ています。今では、「Adult Children of Dysfunctional Family(子どもの成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづける人々)」という定義が一般的になっています。
現在の日本では、「子どもの貧困」や「児童虐待」の世代間連鎖が社会的課題として注目が高まっています。そのような「負の連鎖」を解消するために、「『幸せの連鎖』構想」を掲げ、その具現化のためのプロジェクトを推進しています。


児童養護施設向けキャリア教育プログラム

児童擁護施設とは、虐待を受けるなど、何らかの理由で実の親と暮らせない子どもたちが暮らす施設です。
そこでで暮らす子ども達は、原則として18歳になると施設を出て「世帯主」として、自分で住むところを確保して独り立ちしなければなりません。
高校を出て進学するにしろ就職するにしろ、「オトナの世界」の中で自分の力を頼りに生きていくことになります。
しかし、本当に残念なことに、準備不足の状態で「とりあえず」という感じで「オトナの世界」に飛び出してしまい、社会からドロップアウトしてしまうケースが後をたたないのが現実です。
親の保護を受けられないというハンデを背負って幸せに生き残っていくには、施設を出る前の中学・高校生の頃から、退所後の生活に向けて、周到な「キャリア戦略」を練り、その実行のために準備をしておくことが大切になります。
そのために、児童養護施設で暮らす中高生を対象としたキャリア教育プログラムを独自に開発し、無償で実施しています。

 
キャリア教育プログラムを実施した児童養護施設の職員の方と、セッションをサポートしてくれた児童養護施設出身のモデルの方と一緒に撮影

社会福祉施設・団体等への書籍寄附活動

代表五十嵐郁一の著書『「生きづらさ」を「幸せ」に変える本~アダルト・チルドレンのキャリアアップ作戦』を無償で寄附する活動を続けています。
本書は、依存症や貧困など不健全な親の元で育った若者が自立して健全な生活を送れるようになるための方法を、体系的・包括的に明示した書籍です。
主な寄附の対象は以下の通りです。

  • 児童養護施設等の社会的養護関連施設
  • 困難を抱えた若年者の自立や就労に関する活動をしている団体
  • 社会的養護経験者(ケアリーバー)に対する支援活動をしている団体
  • 依存症患者の家族に対する支援活動をしている団体
  • 虐待を受けた若者に対する支援活動をしている団体
  • ヤングケアラーに対する支援活動をしている団体
  • 社会福祉事務所などで勤務する社会福祉ケースワーカーの方
  • 地域の児童民生委員の方